1o0 Project

演劇未経験者の主催公演WEB戦略

2022-12-23

おはよう。こんにちは。こんばんは。

こちらはジャンルなしオンラインもくもく会 Advent Calendar 2022 - Adventar参加記事です。

前回の記事は義父PC軽量化提案(仮) - 1o0 Project(え…)でした。

はじめに

3年ほど前、お芝居の公演の主催者となりました。

呼ばれたら来る一座の関西公演の呼びかけ人として、当日にこじつけるまでの企画・渉外・予算管理・広報・その他諸々の実務面を一手に引き受けていました。

タイトルの通り、閑関は演劇経験はなく、自分自身のコネもなかったのでした。

この記事ではその際に実施したWEB方面の施策について振り返ってみようと思っています。

概要

先の公演報告を読むと、新聞折込やネット戦略はうまくいかなかったので、ほぼほぼコネで動員したようなものだったことが伺えました。

もちろん、コネのある人の協力を取り付け、客寄せパンダになりそうな人に講演を頼み、持てるものは全部、使ってきました。

ただ、かけられる広告費では新聞広告だのポスティングだの無理なので、必然的に「ウェブ活用が必要だよね、予算はゼロだよね」ということになります。

要するに、カネがいくらもあれば、こんなことしなくても済むよね、ということですけど。

ウェブサイト

ウェブサイトの役割はチラシやSNS、検索を通じて訪問してきた人を問い合わせフォームか購入フォームへと誘導することです。そのために芝居の内容を説明し、背景となる事件のことを書き、この芝居を見ることがどんな歴史的意義があるのか説きました。

チラシにはウェブサイトのURLの他にQRコードをつけました。QRコードを読み込むとやっぱりウェブサイトに飛ぶようにしていました。効果の測定はできていません。クエリを仕込んだらできたと思うけど、まあ、いいかな、と。

ウェブサイトはHugoで生成し、GitHub Pagesにホストしていました。この構成にしたのは、とにかく軽いページにしたかったのと、セキュリティ的な心配がほぼないから。何せ、ただのHTMLですから。

使っていたテーマはdim0627/hugo_theme_robustだったかな。もうしばらく開発は止まっていますけど、当時は日本語圏だと一強状態だったので、情報量があったんですね。

問い合わせフォームと購入フォーム

問い合わせフォームと購入フォームにはGoogle Formを使いました。Google App Scriptで自動返信と振り分けを行なっていました。

購入ページにはStripeを利用しました。簡単にクレジット決済が導入できるので、Stripeはこういう個人の小さなイベントにも便利な代物だと思います。

購入ページから申し込みがあると、手動でStripeの決済URLを送っていました。その気になれば自動化できたんだろうと思いますが、所詮は素人の片手間なので、セキュリティ的に問題が大きいし、工数的にもそんなにかけられないので、こういう運用に落ち着きました。

もう一つ、チケット販売代行サービスとしてカンフェティも併用しました。

SNS戦略

Facebookページと、Twitterアカウントを設置し、関係しそうなmixiコミュニティにも片っ端から呼びかけ文を書いてまわって周知に努めました。

もっとも、mixiはその過疎っぷりをまざまざと見せつけられた思いがしました。

Facebookはリアルに繋がりのある知人友人と、その関係者に周知することが目的で、Twitterでは関係する話題を検索して、その方向に興味のありそうな関西在住っぽい人に働きかけるために使いました。

アクセス数と成約率

ウェブサイトへのユニークなアクセスは1日平均50件ほどありました。

ざっとした割合ですが、Twitterからの流入だと、投稿が10表示されるごとに1件のプロフ表示があり、10件のプロフ表示あたり1件のリツイートがあり、10件のリツイートあたりウェブサイトへの訪問1件につながっていた感じになっていました。

ウェブサイトへの訪問2-30件あたり1件の購入ページへの誘導があり、購入ページの表示10回あたり1件のチケット購入につながっていました。

おわりに

先行するお芝居の上演報告を読んでいると、「ウェブでの宣伝は効果がない」という旨の記述があり、あまり期待しないまでも力を入れて実施しました。

ただ、実際に施策を行なってみた感想として、個別に対応していったことでSNSは潜在的な観客の掘り出しに有効だったと思います。SNS時代と言っても、その情報ホームとしてのウェブサイトの役割は代替できないものがあります。

具体的に書くと詳しく書かざるを得ないし、長くなるし、そんな気もないので、お茶を濁すような感じになってしまいましたが、イベントごとにはウェブサイトが欠かせないこんなご時世ですから、うまく活用していきたいですね、ほんとうに。