ダニエルとの再会。ダニエルの旅にインバウンドの可能性と日本人の課題を見た。

ダニエルと再会した。

3日前にFacebookを見ていたら、ダニエルが日本に来ていることを知った。松本や富山の美しくて、美味しそうな写真がタイムライン上に並んでいた。

昨日、Facebookを見ると、どうも、2日間ほど大阪に滞在しているようだ。

相方が

Welcome Daniel! How long will you stay in Osaka this time? If you have time, why don’t you go for a craft beer? ようこそ、ダニエル!今回はいつまで大阪に滞在するの?もし、時間があれば一緒にクラフトビールを呑みにいかない?

とコメントを送ると

I will stay in Osaka next Tuesday, but I will go to Tokyo on weekends. Drink beer at any time. 来週の火曜日まで大阪にいるつもりだよ。でも、週末は東京に行っちゃうんだ。ビールはいつでも呑みに行くよ!

との返信があり、今日、会うことになった。

ダニエルとの出会い

ダニエルとは、二年ほど前、港の酒場で呑んでいたときに出会った。

酔っぱらうと、友だちが増える。こちらが覚えているかどうかは別として。

「どこから来たのか」

「台湾だ」

「台湾で食べた臭豆腐はうまかった」

「おれも好きだ」

…という会話があって、どうも、意気投合したらしい。あまり、よく覚えていないけど、相方曰く、そういう会話をしたのだそうだ。

ダニエルが訪ねてきたときのこと

「お前はどこに住んでいるのか」

「大阪だ」

「大阪には友だちが住んでいる。よく行く」

「今度、来るときにはうちに来い。本場のお好み焼きが食べられる」

…という会話があったのを、ダニエルの方はきちんと覚えていたようで昨年末、「今度、日本に行くから行ってよいか」というコンタクトがあった。

年始にダニエルは寓宅に来たが、イマゼキは仕事のため留守にしており、相方がお好み焼きを焼いて応対していた。

土産に置いてくれた台湾のビールと臭豆腐のうまかったこと!

ダニエルとの再会

ダニエルの友だちは線路を挟んだ向かい側に住んでいる。寓宅から歩いて20分ほどだ。22時まで大阪都心部で働くこの友だちを待つ形で、われわれの行きつけの店で合流することになった。

イマゼキが20時ごろに店につくと、ダニエルと相方は先にカウンターに陣取っていて、すでに呑んでいる。

ダニエルとの会話は英語とスマホの翻訳機能で行った。

「香港での反送中のデモはどう思うか?」

「あれは中国当局が正義に反している。台湾も他人ごとではない」と、抗議運動をフォローしたグループチャットを見せてくれた。

中国語だから、よくわからないが、雰囲気だけは知ることができた。

ダニエルは軍人の学校の先生をしている。日本には趣味で来ている。

ダニエルの趣味は二つある。

食道楽とIngress

ダニエルのタイムラインは食道楽写真で溢れている。

実際に美味いのだろうけど、美味しそうに撮る術がある。ダニエルの写真を見ていると、自分もそこに食道楽に行きたくなる。

ダニエルに、どうやって、その店をチョイスしたのかと聞くと、やはり、そこに行ったという人に聞いたのだという。

ところで、そもそも、その土地に行こうと思うのはIngressのためである。

Ingressを運営するNiantic社は、ポケモンGoハリーポッター 魔法同盟も制作しており、今週末に東京に行くというのも、Pokémon GO Fest Yokohama 2019に参加するためであるという。

こうした趣味は、交通費が高くつきそうだ、と思っていたらJAPAN RAIL PASSを利用している、といって実物をみせてくれた。外国人旅行者専用なので、これまで実物を拝む機会はなかった。ダニエルは有効期限1週間のものを買っていたが、ダニエルは年に数回、数週間の休みをとっては趣味のために海外旅行をしている。

日本には2006年から数えても、8回来ている。それだけの魅力が日本にあるのかと思うのと同時に、それだけの休みがとれるということがうらやましく思えた。

ダニエルとの再会から考えたこと

インバウンドという言葉が喧伝されて久しいが、隣国人であるダニエルにとって、日本の魅力とはクールジャパンとして発信されるものだけではない。

あまり長期に頻繁に休みをとれない日本人のはしくれとして考えてみると、限られた機会だからこそ効率を求めてしまう。

めったに出来ないし、短いからこそ、旅ではずれをひきたくない。だから、日本人は観光地へ行くし、観光地も観光地としての魅力を発信しようとしている。

しかし、ダニエルが旅で行こうとする場所は、いわば口コミと観光地としての価値ではないものによって、選ばれている。

長期にわたって日本を訪れる外国人が日本に何を求めているのか。何度も来日するような外国人が日本に何を求めていくようになるのか。

そういう外国人旅行客はインバウンド産業のお得意さんのはずだが、その求めているものを同じような旅をなかなかできない日本人が知ることができるのか。

ダニエルの旅は、日本人の旅の在り方を考える上で、大変に示唆深かったし、旅に出たいと思えるようなものであった。