今是記

訃報四件に思うこと マラドーナ氏、矢口高雄さん、尾上利夫さん、川上敏行さん

この24時間のうちに四件、著名人の訃報が入ってきた。

いずれの方にも面識はない。マラドーナ氏と面識は世のサッカー少年の垂唾の的だろう。

マラドーナ氏は(最近の水準としては)まだ若いんじゃないのか、と思うが、あとの方たちは大往生の部類に入る。

三浦春馬氏や竹内結子氏のように自殺というわけでもない。

それでも、立て続けに訃報を知っていくと、けっこうつらいものがある。


Ole OLe OLe Ole we are the champ,we are the champions
Ole OLe OLe Ole we are the champ,we are the champions
Ole OLe OLe Ole we are the champ,we are the champions

もうじき30年目になるJリーグが成立した時期、マラドーナという名前はサッカーの神様の代名詞として知られていた。

伝説の五人抜き、とかね。

あの頃に小学生していたなら、きっと、誰でも名前くらいは聞いたことがあったんじゃないか。


矢口さんの代表作である釣りキチ三平は、実はあまり読んでいない。実家にボクの手塚治虫が置いてあったのでよく読んでいた。

貧しい少年時代、トイレでケツを拭くのは雑誌の紙で、そこにはマンガが書いてあった。

どれほどマンガに恋い焦がれた少年時代を送り、そこで手塚治虫の作品にどれだけの衝撃を受けたのか。それがマンガという手法だからこその表現で描かれていた。

手塚治虫はとても嫉妬する人であったが、その手塚治虫に褒められた、というのはやはりマンガの神様に愛されたということなんだろう。


苦海どこまで。どれほどの未練を残して世を去ったのだろう。そう思わざるを得ないのは水俣病の当事者や家族の方の訃報だ。

水俣病。関西訴訟。それは日本の歴史を動かしてきた。

水俣病以降に生きているわれわれは、知っている、知らないでいるに関わらず、その結果としてできたものの恩恵にあずかっているわけだが、それはつまりどういうことなのか。

為してきたことと、成せなかったことと。天下国家に突きつける問いの矛先はつまり、われわれにもかかってきている。


1o0 Project